目標管理

 最近、私は「組織文化の差が企業の優劣を決め、その後の発展をも決定づける」と皆さんに伝えています。

 皆さんは一人で仕事をしている訳ではありません。組織に帰属しています。では、組織の目的とは何でしょう。カリスマ的人材や天才的な人間に成果を託すのは組織の目的ではありません。「凡人が非凡なことを成す」これが組織です。

 人の強みを引き出し、能力以上の力を発揮させ、優れた仕事へと導く、優れた組織は、人の卓越性を発揮させるのです。出来ないことに焦点を合わせるのではなく出来る事に焦点を合わせ組織全体の能力向上へと発展していくのが本来の組織文化なのです。卓越した仕事が明日は非凡な仕事に変わっていかなければ成長は無いのです。したがって目標管理が組織文化の醸成にとても重要です。

 皆さんの企業はどうですか?目標設定されていますか?(売上・利益は目標ではありません。成長の結果です。) マイナス面を指摘しあったり、適当にこなす仕事を黙認したり、曖昧な規律をそのままにしたりしてませんか?そんな文化が存在してませんか?

 組織文化とは、決して仲良くやっていくことではありません。出来ないことを中心に組織を作れば組織文化は破壊されていきます。力を創造することが出来ません。そこには人を成長させず順応と萎縮だけが待っているからです。

月曜日の幹部ミーティングで幹部社員20名にこんな投げかけをしました。

「この中でどうきゅうの社長になりたい人?社長を目指している人、手を上げて!」

突然の事で、全員びっくりした顔で私を眺めています。続けて私は

「次期の社長はかなり高い確率でこの中から選ばれると思う。私は次期社長を外から連れてくるつもりはない。」

結果は一人も手を上げるものはいませんでした(苦笑)。(きっと内に秘めているのでしょう。)

 もちろんなりたいからと言ってなれるわけではありません。そのための努は必要です。要は自分の目標をどこに置いているかが大切なのです。それが部下の育成につながってくるからなのです。

 目標のない上司と一緒に働いている部下程悲惨な状況はありません。もし、私なら社長になりたいと思っている上司ならとことん付いていきたい。上司の成果をとことん応援したいと思います。

どうでしょうか・・・
by dokyu-nakanishi | 2014-02-19 11:05 | 日々想う事(感性を磨け)


中西 泰司
(なかにし たいじ)

株式会社どうきゆう社長。自転車レースチームの総監督でもある。

実践で培った経営・人材セミナーは社の内外を問わず人気。


by dokyu-nakanishi