経営思考の変革

「国家はなぜ衰退するのか」(権力・繁栄・貧困の起源)

 私がこの本を手にしたのは企業経営による繁栄と衰退についての羅針盤的存在になると感じたからです。この書籍は国家を題材に繁栄と衰退のプロセスを紐解いています。この国家を企業として捉えると面白い課題が見えてくるのです。

 仮に、「企業の繁栄のカギは地理でも気候でも文化でもない。経営陣の無知でもない。制度上の問題である」と仮説を上げてみてはどうでしょう。これは企業だけではなく、あらゆる組織に適応するかもしれません。

 企業における経営活動や事業収益構造が、平等な機会を生み出し事業発展に繋がるモチベーションや知識を生み出す包括的制度によってなされている場合は繁栄する。

 しかし、企業規模が拡大し企業内格差が生まれ少数による権力や地位の保全が収奪的な状況になると組織は衰退する。と解釈することができます。なぜならば適正な創造的破壊が行われなくなるから…と推測されるからです。

 とするならば、企業内における「包括的制度」とは何だろう。「収奪的制度」とはなんだろう。どのような組織構造が望ましく、今後の企業経営の中でどのような制度を構築すべきなのだろうか。

 繁栄と衰退には小さな相違と決定的な岐路があります。それは世界の国々がいかにして現在を形成したか形成過程を分析すると見えてきます。(ヨーロッパの国々の歴史を紐解いてみてください。特にスペインは理解しやすいです。)

 「今までの50年」・「これからの50年」企業経営は全く異なる価値観の中で存在します。今までの歴史の重みは尊重しつつも新しい経営感覚が必要となる。それは過去の経験によるものではない。未来を予測し準備をするところから始めなければならないのです。

 今の○○の政治、経済制度みると真綿で締めるような収奪制度が着々と私たちを包み込んでいます(早くみんな気づけよ~的。)2014年度の概算予算請求が各省庁から提出された。利権国家を象徴しているような予算の割づけに見えませんか?その出所が収奪制度による支出ならば最悪は国家衰退の道を歩む危険性があるのです。

 もっと私たちが国の未来を真剣に考えなければ、他人任せで静観し愚痴を溢すだけでは国は経済発展し繁栄しません。自らできる事は、自らの企業を新しい時代への機軸へと乗せ、正確(正しい)な羅針盤で機軸にぶれない経営をすることです。経営者は過去の経験に頼らずもっと、もっと学ぶことが大切ですね。

 この本も年内には上下巻を読み終えたいと思っています。(あと三分の一……)
by dokyu-nakanishi | 2013-12-19 09:09 | 日々想う事(感性を磨け)


中西 泰司
(なかにし たいじ)

株式会社どうきゆう社長。自転車レースチームの総監督でもある。

実践で培った経営・人材セミナーは社の内外を問わず人気。


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