台風で仙台へ行けません。

16~17日は仙台にて社員研修会でした。この台風により航空機が欠航となり二日間はデスクワークです。

 今、読んでいる本「ビジョナリーカンパニー(時代を超える生存の法則)」の2冊を読み終えました。ジム・コリンズの経営書ですが世界で350万部も売れた本です。私がこの本を学ぶ理由はドラッカーの次世代本としての価値です。

 ドラッカーの先見性は言うまでもありません。「現代の経営」や「創造する経営者」は1954年~1964年に書かれたものです。半世紀を過ぎても経営のバイブルとして広く経営者やリーダーに読まれています。

 ドラッカーは私たちに2つの問題を残してこの世を去っています。一つは、「専門知識への重心の移行は新しい社会を創造する力を知識に与える。その新しい社会は、専門知識と専門家たる知識労働者を基礎として構成される。しかし、その時、価値やビジョンや信条に関わるあらゆる種類の問題が生じる。さらにまったく新しい問題が生じる。専門知識の社会において『真に教育のある人間の要件』は何かという問題である。」・・・

 ドラッカーは新しい社会における人間の要件を考えなさい。教育のある人間の在り方とは何なのかを問題として残しました。

 そこで、ドラッカーの新しい社会とはいつなのかをドラッカーの書籍から推測してみました。ドラッカーは社会の転換は数十年かけてゆっくりと行われると言っています。そして、その転換点の中で摩擦と緊張が生まれる。その時に高度な専門的知識労働者の集団を繋ぎ止め、かつ社会を規定する倫理的能力を持ち備えた具体的な実在者が現れ新しい社会を創造していくことを期待したのだと思います。

多分、ソクラテスや孔子やブッタのような実在者が現れる。もしくは期待をしたのでしょう。そして、その影響で時代が変わっていくのが2010年~2015年前後、すなわちドラッカーの書籍の50年後を「新しい社会」と私は推測しました。(単なるドラッカー好きの私の推測にすぎないが・・・)

 とすれば、ドラッカーが予測し提言した「新しい社会」は2015年に終焉を迎えることになります。そして、ドラッカーが予測しえなかった「第二の新しい社会」のおとずれがこれからくるということになります。

 しかも、今後50年は続くと思われる時代の大きな変化です。これは決してフィクッションではないと思います。歴史は繰り返すからです。ですから、その変化の予兆を何を持って知り、対応するのか・・・それがビジョナリーカンパニーから生み出されたビジネス思想であり経営理論ではないかと思っています。企業の永続を考えれば当然思考しなけらばならない未来の潮流ではないでしょうか。

 さらに第二の問題として「民主主義と市場経済のもとにある先進社会が直面する課題は、独立した知識組織からなる「多元社会」に対し、いかにして経済的な能力と、政治的、社会的な結合をもたらすかという問題である。」・・・

 ドラッカーは覇権や権力による中央集権的国家が社会のニーズに応えることができず、コミュニティの問題にも取り組むことができずに政治的な権力に関わる多元主義ではない機能にもとづく新しい多元主義にその座を奪われる。この問題をどのように対処するのか方策を考えておくべしと投げかけています。

 私は、「機能における多元主義社会」を経済的、政治的、社会的な要因で統合するとすればそれは「社会的に最も重要な使命を持つこと」これに尽きると思います。それは日本には明治維新というとても良い事例が存在するからである。明治維新は権力闘争ではありません。新しい国家創造という大きな使命を持た政治革命です。そして国際的な多くの事例が「国家はなぜ衰退するのか」(ダロン・アセモグル&ジェイムズ・A・ロビンソン)の書籍に書かれています。とても参考になる本です。

 新しい多元社会の中で企業はどのような社会的使命を持ち、どのような機能を保有すべきなのか、国や地域や業種に関わらず衰退していく企業、繁栄していく企業の歴史をひも解けばそこに答えが隠れているような気がします。(社内制度を見直すことがとても大切)

 消費税8%、2015年には10%の時代、人口ピラミットの危機(生産人口の減少)、社会の成熟化、経済の停滞、本格的なグローバル社会の到来、財政赤字で経済を支えている歪な実態、国や社会に依存する時代は終わりました。企業の存在意義を高め、社会に対する発言権を持ち、企業永続のためにしっかりとした成長戦略を組むことが今、私たち経営者に求められているのではないでしょうか、・・・

 「ビジョナリーカンパニー」・・・ドラッカーの後継書として、新しい時代の経営バイブルとしてお勧めします。
by dokyu-nakanishi | 2013-10-16 11:10 | 日々想う事(感性を磨け)


中西 泰司
(なかにし たいじ)

株式会社どうきゆう社長。自転車レースチームの総監督でもある。

実践で培った経営・人材セミナーは社の内外を問わず人気。


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