非合理性とは

 昨日はある交流会で「経営者と語る夕べ」と題して幹部社員とその経営者との懇親会がありました。主催は若手幹部社員でなる勉強会グループなのですが私はその世話人兼今回の経営者の参加者の1人でもありました。

 内容はとても素晴らしいものでした。理念の実践のためには社長を知ること。理念とは経営者の生き方そのもの、トップの人生観です。その理念を深く知るためにはトップに近づくことが大切。その実践の場作りでした。

 トップと同じ時間を、空間を共有する事で見えてくるものが多々あります。経営軸と労働軸は一体ですから仕事でのトップと日常の人としての姿も同一です。「仕事は仕事、プライベートは別」実質的には有り得ません。

 人間は複数のゲシュタルトを持っていますが、その思考は強いもの一点にしか現れてきません。複数のゲシュタルトを同時に表現する事は出来ません。ですから経営軸(人生観)と労働軸(労働観)は必ず同軸上に存在します。

 そして、理念の共有は同一行動によって共有化されていきます。そのきっかけを作る仕組みが今回の「経営者と語る夕べ」の目的です。

 世話人としてあえてこの会の完成度を評価するならば90点と私は評価します。内容はとても素晴らしいものです。合格といえば合格なのですが私にとっては不満足でした。不足の部分が「感動は非合理性の上に成り立つ」この実践がなされなかた事です。

 経営者をお迎えするのですから・・数少ない機会の中で最大の成果を発揮する必要があります。そのためには最後の1%の詰めを行わなければ感動は生まれません。(この1%の追求が非合理性の追求です。)互いの感動があって初めて共有する価値観が見えてくるのです。これは仕事も同じです。初めてのお客様との接点は一度きりです。基本的にはリベンジはありません。(今度は・・・は皆無)

 成熟した社会の中でたった一度の機会でお客様を感動させるにはこの1%の詰めを怠ってはならないのです。そしてもっと厳しい評価をすれば90点も0点も同一であるということです。この厳しい時代「だいたい目的が達成できた。」では生き残れないからです。

 でも今回の会を主催した若手幹部社員はりっぱです。この課題をきっと乗り越えて2月に向けて進んでくれると信じています。またそんなバイタリィティのあるメンバーばかりです。ちょっと辛口の評価になりましたが素直な感想を伝えてみました。
by dokyu-nakanishi | 2011-11-30 01:11 | 日々想う事(感性を磨け)


中西 泰司
(なかにし たいじ)

株式会社どうきゆう社長。自転車レースチームの総監督でもある。

実践で培った経営・人材セミナーは社の内外を問わず人気。


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