プロの仕事とは

仕事と言うものは、誰かの役に立つと感じて始めて全力になれるもの。自分だけの為なら妥協が入ってしまう。人間なんてそんなに強いものではない。だから「この人の役に立っているな」と感じなければ本気で仕事なんか出来ない。

とすれば…本気で自分の仕事を応援してくれている人に感謝の心を忘れたら、素直な気持ちを忘れたら、周りの人は去っていくか、充分な力を発揮しなくなる。それなのに「あいつは仕事が出来ない。やる気がない。能力がない」と言う。 感謝の気持ちを忘れた人間は必ずと言っていい程その様な発言をする。

あなたの為と頑張っている人間に対して「あなたは駄目」と言われて頑張る様なお人好しはいない。適当な仕事しかしなくなる。あなたが望んでいる様なダメと言われる期待レベルに。

人間は誇りとプライドがある。いまは出来なくてもその人間の努力を認め期待を込めれば、必ずその期待に応えようと努力を惜しまない。それは時には時間であったり、目に見えないものかもしれない。小さな努力を褒めてあげよう。出来ない人間を「出来ない」と評価するのは簡単。その原因を他に求めるのも簡単。でも、それでは自分の器が小さ過ぎる。そんな評価は誰でも出来る。その人の才能を最大限に引き出すのが「出来る上司」である。ちょっとした欠点をも飲み込み、長所を見逃さず讃える。愛して、褒めて、必要と認め、役立ちを伝える。相手の気持ちを充分に汲める人が人間力が高いというのだろう。

「感謝」を忘れない。それは常に原点を見つめる事。今の自分は沢山の人々の応援があってその場にいる。決して自分1人の力ではない。そしてもっともっと大きな仕事を達成する為には沢山の人の力を得なければならない。

トップとはその多くを経験した者、だから常に褒め感謝の気持ちを忘れない。自らの成功は他の協力の支援によるものと知っている。

成功者とは多くの人の助けを得た人である。欠点を指摘して成功した者はいない。
by dokyu-nakanishi | 2012-01-10 08:01 | 日々想う事(感性を磨け)


中西 泰司
(なかにし たいじ)

株式会社どうきゆう社長。自転車レースチームの総監督でもある。

実践で培った経営・人材セミナーは社の内外を問わず人気。


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