互恵を磨きこむ

 災害から12日目、現地には多くの支援が寄せられ確実に復興へと歩み始めています。

日本の底力、そして日本人の“絆”を改めて感じ、日本という歴史が、歩みが日本人の持つ美しさを磨いてきたのだと感謝し、この国に生まれてきたことを誇りに思います。

 しかし、その中で相反する行動を取る者も現れ始めました。その行動に心が痛みます。

「本当の生き方とは局地に立ってこそ試される」そう思っています。日々、互恵の心を磨いておかなければ・・・互恵とは互いに思いあう心(敬慮の心)。

 人は自分の死に直面すると自分の命を何に使うか(使命)を考えます。極限の時こそ、人間の本質がでるもの、だから日々心を磨いておかなければ無意識の中で互恵の行動はとれない。

 人間にはエゴイズム(自分勝手な考え方)やクレーシャ(煩悩=心を乱す欲望)が存在します。とてつもなく難しいものです。言葉では判り合えても行動へ結びつけることは容易ではありません。しかし、互いに思いあう心がなければ、このような不安と混迷の時代を生き抜いていくこともできません。

 被災地には多くの支援物資が届けられています。物資=モノは形ある有限なものです。それは手段に過ぎません。全国から最も多く寄せられたのは“一人ひとりの想い”それを悠久なるものに変えたいという願いだと思います。

 被災地が5年後、10年後しっかりと立ち直り、新しい世代に語り継がれた時、「私たちの悠久なる思いが世代を越えて継がれていった。これこそが日本が日本の文化として残してきた最大の財である」と実感すると共に、私たち日本人が日本人として誇れる瞬間ではないでしょうか。

 一日も早い復興をお祈りの申し上げております。
by dokyu-nakanishi | 2011-03-23 02:03 | 日々想う事(感性を磨け)


中西 泰司
(なかにし たいじ)

株式会社どうきゆう社長。自転車レースチームの総監督でもある。

実践で培った経営・人材セミナーは社の内外を問わず人気。


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