感謝!

 心配かけて申し訳ございません。沢山の皆さんの励まし有難うございます。メールや電話で勇気付けてくれた皆さん、本当に感謝します。

 人の出会いって“絆”ですね。「大丈夫ですか?」「何でも言ってください!」「お手伝いしますよ!」「私のパワーを送ります!」沢山々・・・言葉を頂きました。そんな温かい言葉で皆さんとの絆を感じました。

“人の出会いとは絆で結ばれて初めて、出会いと言える。そんな気持ちを強く抱きました” 

 被災された人たちが最も大切にしたものは“絆”です。家族の安否を、友達の安否を、仲間の安否を、必死になって所在を確認する姿に涙がこぼれてきました。「相手を想いあう心」なんと美しく、そして私たちが、もしかして忘れかけていたものだったのではないでしょうか。

改めて「成熟した社会とはいったい何だろう」と思います。形あるものがことごとく崩れ、忘れていた日本人の絆というものが問いただされたこの災害。しかし、余りにも多くの犠牲を伴いました。

 津波で多くの人を失った地域の皆さんは『三陸の美味しいものを全国に届けたい。』と寒い冬の最中でも漁業に出かけ私たちに届けてくれた人々です。食を通じて私たちに幸せを届けてくれた方たちです。それを沢山の方々が支え集落を作り地域の産業が生まれてきました。長い、長い歴史があります。

 「経営の目的は企業の永続にある。永続を目指す経営にとってもっとも大切な事は“守るに値する哲学”を共有する事。現代の希薄化した社会の中で人間として生きる目的をより深く伝える哲学こそが経営学。」そう信じて経営を進めてきました。でも地元の人たちの「世代を継いで、お客様に喜んで欲しい、幸せになってほしい」という思いは自然の猛威の中では歯が立たなかったことに憤りを感じます。

 今日、役員、社員の皆さんと相談して日本赤十字社を通じて100万円の義援金をお送りさせていただきました。現地が少し落ち着いてきたら食器や調理器具も各店舗から集めてお送りさせていただこうと思っています。現地の応援に22日に先発隊2名が仙台に入ります。

 当社も3店舗のお店を失って大きな痛手を受けました。でも本当に奇跡のように全員が無事でいてくれました。命ある事に感謝しなければなりません。私たちのお店が復活し、皆さんに温かい美味しいお料理、憩いの場を早く提供できるように、そして、皆さんの生活が一日でも早く戻り、また笑顔で来店されることを祈っています。

 “絆”この糸が切れぬように大切に、大切に、守っていかなければなりませんね。本当に皆さん有難うございます。
by dokyu-nakanishi | 2011-03-16 09:03 | 日々想う事(感性を磨け)


中西 泰司
(なかにし たいじ)

株式会社どうきゆう社長。自転車レースチームの総監督でもある。

実践で培った経営・人材セミナーは社の内外を問わず人気。


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