衆議院選挙を終えて

総選挙も終わり、圧勝をおさめた民主党の鳩山代表が30日夜から31日未明に記者会見などで語った主な内容です。

「三つの交代」

一つは政権交代。長く続いた自民党政権に対し、国民が新たな政権を選択した。二つ目は、古い政治から新しい政治への交代。市民が中心となる政治を作り出していく。三つ目は、主権の交代だ。官僚主権の政治から、国民主導の政治になるかどうかが問われる。三つの交代の意義をしっかりつかみ、国民の期待に応える政治を興していきたい。(読売新聞記事より)

私達は常に「激変する世の中、その変化の瞬間にいる」と認識しています。根源的価値が変わる中で数々の変化の積み重ねが時流をつくっていきます。今回の選挙の大きな視点であった「政権交代」が現実となり、大きな変化の一歩を踏み出しました。新しい政治(市民中心の政治)を目指し、閣僚主権の政治から国民主導の政治へと変化をしていきます。これは企業経営と全く同じだと思います。

世の中が激変する中、企業経営も現在は「変化の瞬間」と捉えてもよいでしょう。三つの交代を例に取れば「新しい企業経営」とは従業員やお客様中心の経営であり、役員主権の経営から従業員主導の経営へと変化する事ではないでしょうか。そして現経営陣がその変化を捉える事ができなければ「政権交代」も視野に入れなければならないと時代の変化は告げています。

今回の総選挙で国民は夢をもって大きな決断をしました。日本という国に夢を持ちました。「日本に生まれて良かった」と思いたい。そう思える日本を作るために市民中心の政治を希望しました。国民主導の政治を希望しました。しかしそれは今度、政権政党となる党だけの責任ではありません。私達国民一人ひとりが“未来の日本の「かたち」”を夢見てその実現に向けて歩まなければなりません。

「誰かが変えてくれる」他人事では日本は良くなりません。私達も国民の義務として目先の損得に捉われず、この歴史的変革が次の世代へ永遠と語り継がれるような日本を私達の手で作っていくことが大切ではないでしょうか。
by dokyu-nakanishi | 2009-08-31 08:08 | 日々想う事(感性を磨け)


中西 泰司
(なかにし たいじ)

株式会社どうきゆう社長。自転車レースチームの総監督でもある。

実践で培った経営・人材セミナーは社の内外を問わず人気。


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