米国視察にて

 
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米国でのサービス産業を肌で感じる日々が続いた。

 私は毎月、東京・大阪で行われる「日本経済指標の読み方」のセミナーに参加している。
毎回交通費、宿泊費、受講料を含めて決して安い金額ではない。しかし、経営に必要な情報を得るためには必要不可欠なコストである。ここで学ぶことは数年先、数十年先を読み込む勉強である。もちろん絶対的な予測ではない。そのデーターを基に自分なりに推測、分析し仮説を立てるのである。今が過去の結果とすれば、未来を作るのは今である。将来の外的要因を分析し、今を変えるための投資である。

 そのセミナーのおかげで少しは統計数値の行間が読めるようになってきた。その中で私が注目する指標の中の一つが「付加価値貿易指数」である。

 現在、日本の貿易収支の赤字化が持続的に進行している中で、貿易に関する新しい指標として「付加価値貿易指数」の統計を2009年より指標化している。データーとしては少ないが、この数値を追いかけていくと「ものづくり日本」の成長の壁が見えてくる。

 特に海外に生産拠点を持たない中小企業において日本のお家芸「ものづくり日本」の戦略は今でも神話のように続けられている。しかし、アジア圏の台頭により工業経済モデルでの生産性は国際競争力を持たないことがこの数値が物語っている。求められるのはサービス経済モデルへの移行と顧客価値を最大化するソリューション事業への転換による生産性の拡大である。
 
 日経ビジネス3月24日号の特集を改めて見てほしい。「ユニクロ大転換(柳井正の決断)」である。モノ中心経済モデルからの脱却であり、個客(顧客ではない)価値を最大化することで世界ナンバーワンを目指す新しい取組である。そのためには「人が価値を作る」そのイノベーションをグローバルレベルで進める大きな転換である。

 柳井会長兼社長が3・11FRコンベンションにておよそ一時間にわたり経営方針を語った。その講演の中にこれからの日本企業の経営に対する大きなヒントが隠されていると実感した。

 日本を代表する大手企業は着実に世界基準でのサービス経済モデルを戦略の中枢へと移行している。とすれば必ずや私たち中小企業にも影響を及ぼす。何故ならば顧客の多くは、このモデルを体験するからである。トヨタを知らないものはいない、今の若者も一度はユニクロの店を訪れるはず。そこでの体験は私たち中小企業に対しても新たな価値を求める“モノサシ”となる。

 「対岸の火事」では済まされないのである。近い将来、サービス産業におけるビジネスイノベーションは世界を基準に考えなければ時代の流れについていくことは出来なくなるだろう。

 米国の「Management」と日本の「マネジメント」は全く違う。米国のManagementは「May I help you?」から始まる。そして「What can I do for you?」という姿勢での上司と部下の関係である。そこには「Voluntary and self-reliance」という文化がある。
日本のマネジメント、“管理”からは何も生まれない。

 あえて日本のマネジメントを米国風に訳すならば「Directive commands」とでもなるのだろうか・・。色々な形で日本の中小企業も世界の企業と競合する時代が来るだろう。

 日本の文化だけを常識として捉える時代は終焉を迎える。

 視野を広め働き方を変えなければならない。
# by dokyu-nakanishi | 2014-04-18 11:27 | 日々想う事(感性を磨け)

海外研修第3班がスタートします。

 いよいよ消費税アップも間近ですね。私たちのHawaii研修も4月1日からです。

 私は「2014年は記念すべき年」になると常々伝えています。消費税率3%アップ、そして2015年10月に予定されている消費税率2%アップ、政府は7~9月のGDP成長率を判断材料とすると非公式に発表しています。

 GDPは前四半期対比ですから4~6月のGDPが分母となります。当然3%税率アップの反動が一番出る四半期です。それを指標にするのですからちょっと疑問ですが年度内に決着するのは間違いないでしょう。

 さらにTPP問題も年内に解決するでしょう。「日本のものさし」が通用しなくなり「世界(米国)のものさし」に基準が変わっていく瞬間です。貿易赤字は1月から続いていくでしょう。日本の経常赤字が増加していく年度です。サービス収支や価値収支が加わればさらに経常赤字は増え続けていくことでしょう。2020年には経常赤字が常態化するかもしれません(日本の財布からお金が出ていく)。


 人口動態も変化していきます。最も大きいのは生産年齢人口が減少が内需を縮小していくことです。経済に最も大きな影響を与えます。現在は「貨幣数量説」に従って異次元の量的緩和により有効需要創出を図っていますがカンフル剤である量的緩和は限界かも(最後のカンフル剤は4月、5月との予測も?)等々全てが顕在化現象として表れる2014年、本当に記念すべき年ですね。

 マクロの視点はとても大切です。マクロを見て問題を発見し課題(ミクロ)を解決する。「問題の中に課題がある」ですね。中長期の視点の中で人財の育成を図らなければ将来に必要な知識や能力が備わってきませんね。

 この年度に、私たちは世界を視野に研修を行います。「世界の常識」を学びに総勢70名が世界観を体験してきます。「自由と責任」「義務と権利」「ホスピタリティとおもてなし」「甘さと冷酷」「優しさと厳格」日本の持つ常識と世界の常識がこれほどまでも違うという事を体験してもらいます。もちろんそれが正しいとか誤っているとかの判断することではなく体験をするということです。「一体験は百聞にしかず」です。

  「ものづくり日本(労働集約型産業)」は「ものづくりアジア」に譲り、「創造日本(知的財産依存産業)」を確立しなければなりません。インテル、マイクロソフト、アップル、グレートカンパニーとしての存在ですが、中小企業だって学ぶところは大いにあると思います。大いに刺激を受けてきます。
 
# by dokyu-nakanishi | 2014-03-28 09:32 | 日々想う事(感性を磨け)

宮崎ライド写真第2弾

第二弾の写真です。
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# by dokyu-nakanishi | 2014-03-24 14:33 | 日々想う事(感性を磨け)

宮崎ライド写真

宮崎アースライドの写真をアップします。
前夜祭では皆さんに本当にお世話になりました。
また、当日はスタッフの皆さんの心づかいに感動しました。とても楽しい二日間でした。
沢山の写真を撮ることが出来ました。一部をご紹介します。
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# by dokyu-nakanishi | 2014-03-24 14:27 | 日々想う事(感性を磨け)

宮崎ライド

昨日は宮崎にてライドを楽しんできました。宿泊先のホテルからまだ日の昇らない内に自転車で出発、スタートの会場に着くころにやっと日が昇ってきました。600名以上参加、楽しく105キロを完走してきました。帰りもホテルまで自走、合計127キロの走行でした。

前夜祭では遠方の北海道ということもあってとても親切にしていただきました。感謝です。

当日のスタッフのみなさんが気さくに声をかけて頂き、疲れをいやしていただきました。とても素晴らしい一日でいた。宮崎のみなさんの温かい人柄にとても感謝です。

今日はこれから東経由で札幌に帰ります。また皆さんと富良野ライドでお会いしましょう。

写真は20日過ぎかな~大阪出張より帰りましらアップしますね。

~ホテルのPCより一報~
# by dokyu-nakanishi | 2014-03-17 09:49 | 日々想う事(感性を磨け)


中西 泰司
(なかにし たいじ)

株式会社どうきゆう社長。自転車レースチームの総監督でもある。

実践で培った経営・人材セミナーは社の内外を問わず人気。


by dokyu-nakanishi