とある出来事

私が20代に出会った東京の飲食店、それからずーとその店は私の憧れでした。

どんな時でも“期待を裏切らない店”として私の心の中に存在し、自分の人生の歴史でもありました。この2〜3年は東京に出かけた際は必ず立ち寄りました。30数回を超えるでしょう。その店の店主や従業員とは「お店とお客」と言う関係以外でのプライベートでの会話はありません。それがたった一度の出来事で私への印象は最悪となってしまいました。今まで“お客様を最優先”してくれた接客が、ある日“お店の都合”を優先したのです。

ショックでした。どんなに忙しくても、どんな時でもお客様の立ち居地にいて判断してくれたはずだったのに・・・。

その日はとても忙しくいつものカウンター席がいっぱいでした。大人数だったのでバラバラになっても良いのでカウンター席をお願いしました。でもその声は届かず、強引に2階へ案内されました。(私はそう受け止めた)

そして、そこで受けた接客は想像を絶するものでした。1階と2階ではこうも違うのか・・

食後に1階での会計時に作り笑いをするのが誠意一杯でした。30年と言う自分の歴史の中の一変が崩れ落ちたような気がしました。とても残念です。

でも・・もしかしたら、自分の商売でもこのような気持ちにさせたお客様っていなかったのだろうか?、そう思うと鳥肌が立ってきました。

しばらくはこのお店に足を運ぶ事は無いでしょう。そして決してお客様にこのような想いをさせないよう、この教訓を役立てていきたいと思います。
by dokyu-nakanishi | 2009-07-09 06:07 | 日々想う事(感性を磨け)


中西 泰司
(なかにし たいじ)

株式会社どうきゆう社長。自転車レースチームの総監督でもある。

実践で培った経営・人材セミナーは社の内外を問わず人気。


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